「死」の意味

長崎県教育委員会 児童生徒の「生と死」のイメージに関する意識調査
http://www.pref.nagasaki.jp/cgi-local/koho_cgi/kensei_news.cgi?mode=detail_disp&yymmdd=20050124&year=2005&month=01&day=24&dno=09&pno=01&key=&pageno=
読売新聞 「死んだ人、生き返る」小中学生の15%…長崎県調査
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050124it16.htm


色んな人が指摘してますが、「死んだ人が生き返ると思いますか」の問いに「生き返る」と答えた回答者の中に「生き返る」と「生まれ変わる」を混同してる子供がかなりいます。さらに心停止状態からの「蘇生」を「生き返る」と同様に考えている子供もいっぱいいそうですね。これって最近の子供が「死」というものの意味、重みをどう理解しているか、とかそういう問題でしょうか?


「心停止からの蘇生」とも絡むんだが、「死んだら生き返らない」と言う教授に「三度も生き返った女性がいる、という話をTVで観たんですけど」と聞いたら「その人はそもそも死んでなかったんだよ」と言われて納得したという話をどっかのBLOGで読んだ(履歴に埋もれてどこだか不明)。つまり「生き返った」なんて話を聞いたらまずその人が本当に死んだのかどうかを疑え!ということか。いやというよりそもそも「死」とは「二度と生き返らない状態」を指すのであって、「生き返った」ってことはイコール「死んでいなかった」ってことの証明になるってことだよなあ。
となるとアンケートで「生き返る」と答えた子供は「死という言葉」の意味を理解してなかったってことか。
これは「死」自体の意味、重みを理解しているかいないかということとは別次元の問題。つまり「生き返る」と「生まれ変わる」の混同と同じく純粋に国語能力の問題って話になりそうだ。「小中学生の国語能力の低下」ってやつか?
でもそうすると「死んだ人が生き返ると思いますか」って問いがそもそも変だ。生き返る可能性があったらそれはもう「死んだ人」ではないからね。「平和な国で戦争しているってことがあると思いますか」って訊いているのと同じだよ。このアンケートを作った人は小中学生の国語能力の低下憂う資格も無い。
・・・というふうに話を展開させると、なんか単なる揚げ足取りみたいになってしまった。